鉄分、しっかり摂れていますか?
2024/12/02
鉄分、しっかり摂れていますか?
~健康の鍵は心臓を支える栄養素~
心臓病は日本人の死亡原因の一つとして挙げられています。心臓は全身に血液を送り届ける重要な臓器で、その働きが滞ると体全体に影響を及ぼします。心臓の健康を守るためには適度な運動が推奨されますが、忙しい日常の中で運動する時間を確保するのが難しい方や、運動が苦手な方も多いのではないでしょうか。
そこで注目したいのが、鉄分の摂取です。鉄分は心臓の働きをサポートする重要な栄養素で、日々の食事からしっかりと摂ることが求められます。
鉄分が心臓に与える役割
鉄分は、血液中のヘモグロビンを作るために欠かせない成分です。ヘモグロビンは酸素を体中に運ぶ役割を果たしており、これが不足すると体の隅々まで酸素が行き渡らず、心臓に負担がかかることになります。また、鉄分が不足すると貧血や倦怠感、息切れといった症状が現れる場合があります。
とくに女性は月経による鉄分の消耗が多いため、意識的に補給することが必要です。また、妊娠中や授乳中の女性は、胎児や赤ちゃんに必要な栄養を供給するため、さらに多くの鉄分が求められます。
鉄分を多く含む食品
鉄分は、普段の食事から効率よく摂取することができます。以下は鉄分を豊富に含む食品と、その100gあたりの含有量です(「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」より)。
• 豚レバー(生)・・・13mg
• 鶏レバー(生)・・・9mg
• 赤貝(生)・・・5mg
• 牛レバー(生・赤身)・・・2.8mg
• めざし(生)・・・2.6mg
• 砂肝(生)・・・2.5mg
• まいわし(生)・・・2.1mg
• かつお(生)・・・1.9mg
• まぐろ(生・赤身)・・・1.8mg
これらの食品を日常的に取り入れることで、鉄分不足を効果的に補うことができます。特にレバー類は鉄分が豊富なので、調理方法を工夫してぜひ摂取を心がけましょう。
鉄分不足をセルフチェック
鉄分不足を簡単に確認する方法として、「目の下の粘膜」を見る方法があります。鏡を使って目の下を軽く引っ張り、皮膚の色を確認してみてください。
• 赤みがあれば正常
• 白っぽければ鉄分不足の可能性
また、疲れやすい、頭が重い感じがする、息切れが気になるといった症状がある場合も、鉄分不足を疑ってみるとよいでしょう。
鉄分を効率的に摂るコツ
鉄分は、動物性食品に含まれる「ヘム鉄」と、植物性食品に含まれる「非ヘム鉄」に分けられます。ヘム鉄は体内への吸収率が高く、主に肉や魚に含まれます。一方、非ヘム鉄は吸収率がやや低いため、ビタミンCを一緒に摂ると吸収が高まるとされています。
例えば、鉄分を含む食品と一緒に、以下のような食品を組み合わせてみましょう。
• レバー + ブロッコリー
• めざし + レモン
• まぐろ + トマト
こうした組み合わせは、鉄分の吸収を助けるだけでなく、ビタミンやミネラルのバランスも良くなります。
鉄分をしっかり摂って心臓を守ろう
心臓の健康を守るために、鉄分は欠かせない栄養素です。忙しい日々の中で運動が難しい場合でも、食生活を見直すだけで心臓への負担を軽減し、健康をサポートすることができます。
日々の食事に鉄分を取り入れ、心臓を元気に保つ生活を始めてみませんか?まずは身近な食品から意識的に鉄分を摂り、体の内側から健康を育んでいきましょう。あなたの体は、きっとその変化に感謝するはずです。
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